なぜドッグマッサージをお勧めするのか?

犬のマッサージも近年になって、やっと認知され始めました。
既にご存知の方も多くなってきていると思います。

人と同じように、犬たちもマッサージで筋肉のコリや張りが和らぎ、
身体の動きが楽になって姿勢が改善されたり、体循環が良くなります。

なぜ今ドッグマッサージをお勧めするのか?
ドッグマッサージの効果を紹介していきたいと思います。

犬の高齢化にマッサージは有効

犬も寿命が伸び、人と同じように高齢化が進んできています。
長くなった高齢期を元気に過ごすためには、歩けることがとても大切になります。

それには良い筋肉を付けること。と、その筋肉を維持することが必要です。

マッサージを行うと、筋肉が柔軟になって関節の可動域が広くなり良いサイクルが生まれます。

まずはマッサージで筋肉のコリをほぐし、関節の動きをスムーズにしてあげることです。

マッサージで動きやすくなると自然とよく歩けるようになります。
マッサージ+運動。合わせて行うことで、良い筋肉が付きます。
老犬になってもこのサイクルが筋肉を維持するために役立ちます。

トラブルの有る無しにかかわらず、子犬~高齢犬までマッサージはどんな年代の子にも有効です。

気付きにくい犬のコリや痛み

激しい動きをするスポーツドッグや、日々人のサポートをしているサービスドッグを始め、家庭にいる犬たちも生活習慣から筋肉にハリやコリ・痛みを抱えていることが珍しくありません。

また、高齢になって歩きにくくなってきた・・という老化によるケースだけでなく、普段からオスワリがしにくい子・足の開く子・足先を擦って歩く子なども、筋肉が固くなって関節の動きが悪くなり違和感や痛みを持っている可能性があります。

ご存知の通り、犬は習性として痛みや身体の不具合があってもそれを隠そうとします。

オーナーさんでも気付きにくいのが、犬の筋肉のコリや痛みです。

普段から犬の動作や歩様を観察し、ちょっとした変化に早く気付いてあげたいものです。

日本のドッグマッサージの現状

犬のマッサージ欧米など動物マッサージ先進国では、犬だけでなく小動物~牛・馬などへのマッサージは一般化しています。

動物病院での外科治療や手術後の補完医療として、マッサージ療法が必ず組み込まれているなど、マッサージの有効性が認識され活用されています。

ところが、日本のドッグマッサージの現状はまだまだ追いついていません。

最近になって、やっと犬のマッサージが認知され始めてきましたが、アロマ・ヒーリング・ツボ・リンパ ……と、様々なネーミングがあふれています。「マッサージ=癒やし」と捉えられている傾向が強く感じられます。

私たちのドッグマッサージは ...

解剖学に基づいた筋肉や関節の動きに働きかける徒手施術です。

・筋肉のハリやコリを改善して柔軟にします。痛みが軽減します。

・筋肉が柔らかくなると関節の可動域が広がります。よく歩け、動けます。

・関節の動きが良くなって、骨格が正しい位置に戻りバランスが整います。

・血行・リンパなどの循環が良くなります。体の冷えを改善します。

・全身を触ることで身体の異常に早く気がつきます。

・スキンシップを通じお互いが癒され信頼関係が深まります。

これまでマッサージをさせていただいた中でも、寝たきりで連れられてきた子が、
マッサージの後に立たせてあげると自力で歩く姿を目の当たりにしてきました。

筋肉が固まり関節が拘縮している状態にあっても、マッサージ後に動けるようになった途端、犬たちは本能のままに歩こうとするのです。

いかに筋肉のハリや硬さが動きを制限しているか?の証明でもあると思います。

また、マッサージを行うとオシッコがよく出ます。
ずっと強制排せつのみだった子が自然に排尿や排便をすることがあります。

これもマッサージによって、血液やリンパなど体内の循環や消化器の動きも良くなるためです。

また、マッサージは心の緊張を和らげリラックスできるようになります。
マッサージが若い犬にも有効な理由の一つです。
触れることで犬にも人にも幸せホルモン(オキシトシン)が分泌されることはよく知られていますね。
信頼が深まり、コミュニケーションがとりやすくなります。

私の願い

これまで犬の身体を触ってみると、筋肉の硬い子が多いことに驚きます。

人なら、やれ肩が凝った、腰が痛いと言うところですが、犬たちはそれを抱えたまま過ごしています。

今すでに、寝たきりや歩きにくくなっている高齢の犬たちはもちろんのこと、もしも、足を擦って歩いたり足を投げ出してオスワリする子が、何か痛みや筋肉のコリを抱えたまま毎日を過ごしているとしたら、マッサージで少しでも楽になって生活してほしいと願っています。

そのために、癒やしだけではない、骨格や筋肉のはたらきに基づいたドッグマッサージを、もっと多くの方に知ってもらいたい。

そして犬たちが老犬になっても、できる限り長く歩けて元気な高齢期を過ごせるよう、そのお手伝いができればと願っています。

加齢による犬の筋力低下のサイン
犬の寿命も伸びてきました。 長生きできるのは飼い主にとっても嬉しいのですが、 いつまでも元気でシニア期を送ってもらいたいのが願いです。 今は7歳くらいからが「シニア」と呼ばれる年齢でしょうか。 でも、フードも良くなりメンテナンスも進んだ昨今...

続けていたマッサージを試しにやめてみたら・・・

実験:マッサージを12日間止めた結果【動画】
股関節形成不全のわが家の愛犬レイくんには、 毎日朝の散歩前に3分ほどのマッサージを行っています。 6才秋から、毎日欠かさず習慣になって続いてきました。 が、 この度、実験的に一度マッサージをやめてみました。 マッサージを止めてみて、思いもし...

 

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました